卵子提供と卵子ドナー

不妊に悩む夫婦やカップルは年々増加しており、それに伴って不妊治療をする人たちや不妊治療を専門とする医師や医療機関も増えています。現代の日本では小学校などのクラスに一人は体外受精や顕微鏡受精によって生まれている子供が存在しています。女性の社会進出が盛んになったことで、晩婚化してしまったことが不妊の主な原因として挙げられています。

不妊治療には、一般不妊治療と呼ばれるものと高度生殖医療と呼ばれるものがあり、一般不妊治療の場合はタイミング療法や人工受精、ホルモン療法などがあります。一般不妊治療の場合は保険適用の範囲内で治療を受けることが出来るのですが、排卵日を予測しての性交やホルモン剤、排卵誘発剤などを使用した治療がメインとなるので、より自然な妊娠に近い形で妊娠することになります。

一般不妊治療でも妊娠が成立しない場合には高度生殖医療になり、体外受精や顕微鏡受精がこれに当たります。保険適用外の治療となるので全額自己負担となり、体外受精では一回30万円前後、顕微鏡受精の場合は一回50万円程度と高額な治療費となっています。体外受精や顕微鏡受精は、卵子と精子を一度採取して受精させてから女性の体内に戻す方法であり、中には何度も体外受精や顕微鏡受精を行っているのになかなか妊娠が成立せずに、不妊治療の費用がかさんでいるという人も少なくない様です。

【参照記事】卵子提供ドナー・エッグドナー・卵子バンクの募集・登録

不妊の原因はなに?

不妊の原因は女性側にある場合、男性側にある場合、両方にある場合、原因がわからない場合の4つとなります。一昔前までは不妊は女性に原因がるとばかり言われていましたが、医学が発展したことによって男性にも不妊の原因になる要素があることが十分にわかってきました。

●女性側に原因がある場合
ホルモン異常などによって排卵することができない排卵障害
卵子を卵管に取り込むことができないキャッチアップ障害
卵管が何らかの原因によって詰まってしまい卵子が通ることができない卵管因子
子宮頚管機能に異常があることで精子が通れなくなってしまっている子宮頚管因子
子宮に何らかの奇形もしくは子宮筋腫などの病気がある子宮因子
精子を異物とみなして抗体が出来てしまう免疫因子

●男性側に原因がある場合
精子の数が少ない、もしくは0。精子の運動率が低下しているなどの男性因子

●両方に原因がある場合
性交渉がないなどのセックスレス

●原因不明の場合
検査をしても女性にも男性にも異常が見つからない状態

避妊をせずに性交渉をしていても、2年以上妊娠をしない場合には不妊の疑いがあり、不妊検査は女性も男性も両方が受けることで的確な治療方針を決めることが出来ます。

女性が原因となっている不妊の最後の望み

女性の卵子は年齢とともに老化をします。もちろん男性の精子も老化をするのですが、女性の場合は持って生まれた数の卵子のみであり、生きている中で新しいものが作られることはありません。長い時間をかけて体内にある卵子は様々なダメージを受けており、加齢もそのダメージの原因のうちの一つで老化した卵子は若返らせることはできないのです。卵子が老化することで妊娠の確率は下がってしまうことがわかっており、現代では第三者の卵子を求めて海外に渡航する女性が増えています。

海外で第三者から卵子提供を受けることが目的であり、卵子提供によって妊娠を実現させているのです。日本では卵子提供は匿名の第三者から受けることは出来ず、親族や知人に卵子提供者がいても病気や閉経などで卵子提供の他に子供を持つ望みがないと認められなければ、卵子提供を受けることができません。

海外であれば制度や法律、医療機関など卵子提供に関する見識や医療機関が整っているので、海外で不妊治療の最後の望みをかけて渡航する女性が増えているのです。